この観光地楽しかった!の報告があてにならない

「楽しかった!○○行ってきた!ここいったどこいった!」

おーおー楽しそうな写真だしここいって見たいなーうらやましいな、ってなる馬鹿単純野郎のぼくです。どうかお願いですからぼくを騙さないでください。

旅行報告のSNSへの投稿、もちろん楽しかったアピールしたいのはわかる、認められたいのもわかる、ただどの観光地も旅行も最高ってのはお前それ高田社長か、こんなすごい商品はみたことないってそれ毎回いってないか。

思考停止になってべた褒めを繰り返すインスタの投稿文、小学生の読書感想文とおんなじ匂いがする。書かされてる感、その裏になんの感情も見られない字数稼ぎ。完全な量産品にしか見えなくなってくるんですよね。もうそうなったら価値がない。だれも焼肉屋さん探すのに店の公式サイトみないでしょ。賛辞しか送らない評論家に意味はない。

というわけでやめましょうよ、批判のない投稿文、純粋な傍観者がまんまと乗せられてしまうから。本音を書いてほしい。その旅行で最悪だったことベスト3!とか。いやそれは本音がですぎか。一緒に行った友達がクチャラーで二度とこいつと飯は行かんと思ったとか、旅館の宿泊費あいつの分も払ったのにまだ払ってくれてねぇとか、そんなカレー味のうんこみたいな投稿だれも見たくない。うんこ味のカレーの方がいいとかはどうでもいい。

あの観光地はそうでもなかったとか言って欲しいし、絶対行かないべきとかも知りたい。混んでてマジでクソとかも知りたい。でもそんなこと言ったら一緒に行った友達に角が立ちます、ソーですね、はいソーですね。

というわけでこれからも僕らはきっと批判のない完全たる世界を征く紀行文を読み続ける。どのくらいこれが嫌かというと、出木杉くんくらい。